スペイン、そして能登から

スペインと能登のことを主に書いています。

ボディ・トーク療法、やっぱり凄い!

 三月にボディ・トークのセッションを受けた後、自分の変化が多すぎてついていけていない気がする。

 レポートされた中で、13歳の時の両親による虐待(?)について。

 これは、まるで今起きたことのように記憶が鮮明に蘇り、驚きを通り越して、呆然としてしまった。その場面で母に言われた言葉こそが、これまでのセッションで頻繁にレポートされた「私でなければ、よかったのに」という自分を全否定するもの。

 言った本人(母)はただの八つ当たりの一環だったかもしれないが、言われた方はこれを何十年も引きずることになった、結果として。

 その時にその場にいた愛犬・しろがずっと私を見上げていたことも思い出し、しろと一緒に家出をしようとしたことも思い出した。

 丁度そのころは、母の母、つまり祖母が亡くなり、家族の中のバランスが大きく変わってきたことから、両親の関係が悪化したこともあり、両親ともかなりのストレスを抱えていたのだろうと想像している。

 今だから冷静に分析するものの、当時は自分が全部悪いような気がして、居心地が悪くて何をしても落ち着かない感じだった。親の言葉はそれほど子どもの発達に影響するのだ!

 二、三日はこのイメージを引きずっていたが、愛犬・しろの存在感が自分を助けてくれたので、徐々に母の言葉の束縛から解かれていくのを感じた。

 さらに驚いたことには、数日後、七里ガ浜の美容院にいった時、時間つぶしに眺めていた雑誌に長谷寺売店で販売している精進カレーなるものを見つけた。すぐにそんなことは忘れていたが、江ノ電が長谷に着いた瞬間、電車を降りてしまった。「カレー、買いにいくのか・・・」と思い、長谷寺横の売店でカレーを購入し、江ノ電に戻ろうとしたとき、ふと大仏に行ってみたくなった。平日にも関わらず混雑していたが、大仏を見た瞬間、またしても13歳の時の記憶が蘇り、涙が止まらなくなった。

 まさに13歳の時、修学旅行でここに立っていた。楽しかったのかどうなのかさえ今では覚えていないが、ここに立っていたのは確かだ。

 今では高徳院も外国人観光客でいっぱいになっているが、当時はそうでもなかったのか、あまり外国人観光客の姿はなかった。

 あの時、自分はここで何をしたか? なんと外国人観光客に英語で話しかけたのである! 内容は大したことではないが、英語が通じたことがとても嬉しかった。

 自分もやればできる!そんなことを感じていた。

 大仏はそんな自分を思い出させてくださったのだ・・・

 しかし、そもそもはボディ・トークのセッションがなければ、この記憶も潜在意識の奥底で眠っていたことだろう。

 なんでも自分が悪いように感じて過ごしてきた長い年月も、その原点がどこにあったのか、何だったのかがわかれば、それほど怖くはない。自分に原因があるわけではない、人の言葉で縛られていただけなのだから。いや、人の言葉で自分で自分を縛っていたともいえるのか。

 ボディ・トークのセッションの中では、思い出しだしたくないこともレポートされるかもしれないが、自分が潜在意識の奥底に閉じ込めた記憶を探ることで、心が身体に及ぼす害も排除されていく。超科学的な療法だが、もっと多くの方にこの療法が伝わるとよいと思う。必要としている方がたくさんいるのだから。